ダンダン松江! エリン・マキュー  今年の7月にアイルランドに帰国することになりました。松江に住んでからの3年間、アッという間に過ぎた気がします。しかし同時に長い間松江に住んでいた感じもします。この3年間の中で数々の素晴らしい経験をしました。この3年間を振り返った時、真っ先に頭に思い浮かぶことはここで出会った素晴らしい人々ということです。この人々から受けた心温まる親切に圧倒されます。
 この3年間の中で楽しい時も苦しい時も経験しました。幸せな時も、またホームシックと闘った時もありました。私たち人間はロボットと違い感情は常に一定ではないので、この様な感情はアイルランドにいたとしてもあると思います。いろいろな人に大変迷惑をかけてしまったかもしれませんが、どんなことがあっても私の周りにいる人々がいつも大きな心の支えになってくれたお陰で、うまく乗り越えることができたと思います。
 日本に来てから新たなチャレンジに乗り出す機会がありました。その中でも最も実りあるチャレンジの一つは運転免許を取ったことです。アイルランドにいた時、運転免許を取る時間の余裕はなかったです。アイルランドの大学は非常に厳しいので落第しないようにもりもり勉強しなければなりませんでした。夏休みには、海外へアルバイトをしに行ったので、運転免許を取る夢はしばらく延期されました。そして、大学卒業後、すぐに国際交流員として松江に来ました。
 初めて松江に来た時、「車を運転することができたらいいのになあ」と思いました。車だったら自由に遠い所まで行けるし、とても便利だからです。しかし、日本で運転免許を取る能力も勇気もなかったので帰国してから取る以外どうしようもないと思っていました。ある日、とても仲のよい友人と一緒にコーヒーを飲みに行きました。その時、どういうわけか運転免許のことが話題になり、友人が自動車学校に通った体験を話してくれました。友人に免許を取りたいことを伝えたら、「じゃあ、自動車学校を調べてみましょう」と言いました。それからの動きは早かったです。運転免許の分野で仕事をしている人のアドバイスを求めたら、「外国人が日本で免許を取るのはなかなか難しいことです。自分の国で取ったほうがいいです。いくら運転は上手になっても、日本語の筆記試験に合格するのは心配です」というようなことを言われました。そのような意見にも決してへこたれないと思いました。それに、友人がいっぱいサポートや励ましをしてくれたお陰で、次の週にわくわくしながら自動車学校に入学しました。
 自動車学校に通うことは楽しいと同時に大いにやりがいがありました。自動車学校に通ってから新たな面白い体験ができました。急ブレーキで自動車教習所の教官を鞭打ち症にさせそうになった時もあったし、すごいスピードを出している感じがした(30km!)のにバックミラーを見るとひどい交通渋滞を起こしてしまった時もありました!こうした事情にもかかわらず、なんとか自動車学校を無事に卒業することができ、日本語の筆記試験にも合格しました。お陰で自動車に関する漢字にかなり詳しくなりました!
 そのような思い出は一生忘れないと思います。松江で経験したことはすべて私にとってとても貴重な学習体験になりました。アイルランドに帰国することに複雑な感情を抱いています。私の松江での生活、そして松江で出会った大勢の友達や職場の仲間と会えなくなることはとても寂しいです。しかし一方ではアイルランドにいる家族や友人と再会することを楽しみにしています。「故郷とは、心を残してきた場所」という諺の気持ちで帰りたいと思います。
 いろいろお世話になってしまい、感謝の気持ちを言葉では言い尽くせません。かけがえのない思い出をいただいて、ありがとうございました。