新春座談会
 松江フォーゲルパークの花のテーマ施設イメージ(ベゴニア・フクシア大温室)
真の国際文化観光都市となるために
二宮 前にもいいましたように松江にはたくさん見るものがありますので、駅を降りた観光客にたとえば歴史派、自然派、芸術派に分けた案内や物語風のコースなどをつくってみてはいかがでしょう。
市長 それは面白いアイデアですね。今年は駅前に国際観光案内所を含めた総合案内所を再整備し開設します。そこで観光客の方の要望にお応えできるように半日コース、1日コースなど観光コースを考えてみたいと思います。
山尾 私は以前、発展途上国の皆さんを案内した際に、宍道湖が松江の市街地の真ん中に自然のまま残っていることにだれもが驚いていました。また、明々庵を案内したときには、狭い部屋に入れられての正座に、不満を漏らしていた彼らでしたが、その訳を説明したらわかってくれて、その後文句を言わなくなりました。きちんと説明すれば日本の文化の奥深さも理解してもらえるのではないでしょうか。
市長 これからはますます松江に来られる外国の人々も多くなると思います。先ほど紹介しました駅前の国際観光案内所を充実し、外国語の話せる観光ボランティアガイドの皆さんのご協力をお願いしたいと思います。私は松江を外国の人が一人でも歩けるようなまちにしたいと考えています。外国語の観光案内板にくわえ、観光パンフレットを日本語のほか英語、中国語、韓国語、仏語が一冊になったものにしたいと思っています。今年は高速道路や新しい施設もできますので、観光パンフレットの大改定をしたいと思います。
林 旅館組合の方でも受け入れを充実させたいと思いますし、観光協会でも研修会等を行ったりしています。松江市全体で観光に対する気持ちが高まれば嬉しいですね。
二宮 私は2年前から観光協会の個人会員に入れていただきました。この風光明媚な松江に、たくさんの人に訪れていただくお手伝いがしたかったからです。観光客の方に道などを聞かれたりすると喜んで教えてあげています。市民の皆さんの観光客に対する積極性がもう少しでてくれば良いと思います。
市長 松江の人は気持ちはあってもなかなか行動に表せない。私は「松江らしさ」をだすため、はじめはハード事業ばかりを考えていましたが、よくよく考えてみると結局は人間の心に反映するもので、それは相手を思いやる気持ち「おもてなしのこころ」ではないのかと思いはじめています。松江の人は思いやるこころがあるといわれながら、あまりにも奥ゆかしくて表現しきれていないのではないでしょうか。
山尾 都会の人達に松江を案内するたびに思うのは、松江の良さは、人工的なものでなく美しい自然の中に、派手さはなくても落ち着いた風情と歴史の重みや文化を感じられることです。私自身誇りに思いますし、いつまでも大切にしたいと思っています。松江市はこれからも、古いものの良さを残しながら、新しいものを取り入れるバランスのとれたまちづくりをめざしていただきたいと思います。
 不昧公の好みによって建てられた茶室「明々庵」 |
二宮 松江市が国際文化観光都市となった50年前、制定をめざす市民の情熱は、圧倒的賛成で成立させた住民投票の結果からも容易に推測できます。現在その経過を知らない人も多いのではないでしょうか。当時の人達の熱意を、広報などで伝えるようにしなければいけないと思います。
林 ますます整備されていくハード面とともに、市民一体となって、松江人らしいパーソナリティーの向上も、より必要になって来るのではないでしょうか。新しい時代を迎えて、松江もこれから大きく変わろうとしています。ますます松江が良くなるように、私達も行政といっしょになって努力して行きたいと思います。
市長 松江市にとって今年は大きな飛躍の年になると思います。市民の皆さんのご意見をお聞きし、他都市にはない大変すぐれた特性である自然、歴史、文化など「松江らしさ」を活かしながら、今後とも市勢の発展に努めていきたいと思います。
|