記者発表INDEX
フランスのMOX燃料使用に係わる製造工場
原子力発電所、原子力庁視察について

(資料)
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(経過)
 平成17年9月12日に中国電力から「ウラン・プルトニューム混合酸化物燃料の使用について」の申し入れをうけた。

 現在、「住民説明会」「原子力発電所環境安全対策協議会」「松江市・松江市議会合同学集会」などを開催中。
 松江市議会では「島根原子力発電対策特別委員会」で審議中。

 3月15日に六ヶ所原子燃料サイクル施設視察

 5月10日には議会特別委員会が六ヶ所原子燃料サイクル施設を視察予定

(意義及び目的)
 フランスは、アメリカの103基に次ぐ59基の原子力発電所が稼動しており、2004年では総発電量の80パーセントを占めている。そのうち20基でMOX燃料による営業運転中である。MOX燃料の累積使用実績も世界最大であり、いわゆるプルサーマルの先進国である。

 日本の商業MOX燃料工場は、2012年に日本原燃(株)が六ヶ所で操業予定。それまでの間は「海外においてMOX燃料に加工する」こととされている。

よって、今回は4月24日に
○世界第一のMOX燃料加工工場であるアレバグループのメロックス工場にて「MOX燃料成型過程や品質管理、品質検査体制」を
○トリカスタン原子力発電所にて「プルサーマルの安全性」を
4月27日に
○フランス原子力庁で「原子力政策の方針、核燃料サイクル政策の現状」について立脇議長と共に視察を実施した。
  平成18年5月9日

『メロックスMOX燃料工場』
  フランス唯一のMOX燃料工場であり、世界NO1の工場である。日本、ドイツ、ベルギーなど世界のMOX燃料を製造している。
メロックスでは、燃料製造工程においてイギリスBNFL社の1段階方式と異なり材料の粉末混合を2段混合法により行い、均質性を確保している。そのためプルトニュームスポットの問題もないとのことである。
 品質管理、検査は、製造部門の品種管理、管理部門の管理及び顧客の要望に応えた立会い検査・第3者の立会い検査によって万全を期すとのことであった。唯一の事故が作業員の指を切ったというものであり、品質管理と安全対策に確固たる自信を有していた。
 技術供与では、アメリカ、ロシアの解体核兵器によるMOX燃料製造、日本の六ヶ所村MOX燃料工場建設に貢献している。

『トリカスタン原子力発電所』
 アビニョン北北西約40キロの運河沿いにある。フランス電力会社の所有である。4基のプラントが、ありすべてMOX燃料により稼動していた。PWRで鹿島のBWRと異なっているが、MOX導入時の制御棒4本追加などの変化、また、MOX燃料の装荷率やプルトニュームの含有率、燃焼度などを年月をかけ上げていき、丁寧にデータを集積していることなどの説明を受けた。今後は、より効率的な原子炉管理のため、MOX燃料とウラン燃料の同等の期間の使用、同等の燃焼度する経験をつんでいくということであった。プルサーマルの安全性を確保するためさまざまな努力がなされており、真摯に確実にデータを解析しながら事業推進がなされていた。
 フィリツプさんという技術管理者がパワーポイントで説明をしてくれたが、最後の画面が松江城であり感激した。

『フランス原子力庁』
 レジオン・ド・ヌール勲章を所持されており、原子物理学博士で現在、原子力庁長官付き特別顧問をされているジャック、ブシャーさんから説明を聞いた。
 まず、食糧自給率160%、エネルギー資源がない中での核燃料サイクルによるエネルギー自給率80%を確保している。これはフランスは基本的に他国の世話にならないという国是である。これに基づき国を挙げてエネルギー政策を行っているとのことであった。
 核燃料の再処理、高速増殖炉の可能性、高レベル廃棄物の処理、高経年化対策についてフランスの現状、今後の方向性についての考え方が明確に示された。フランスは、原子力政策がもっとも進んでいるという自負に裏打ちされた力強い説明であった。

(全体として)
 訪問した3箇所とも、われわれの訪問を大変歓迎していただいた。
説明も応対も極めて親切で丁寧なものであった。
 対応していただいた方はいずれもスマートで自信に溢れていた。
 プルサーマルは、国是ということで、原子力庁、事業者であるフランス電力会社、再処理事業者であるAREVAの取り組みが一体となっていることに強く関心をもった。
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