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市報松江 2006.7
 水都松江のシンボルである宍道湖から日本海をつなぐ佐陀川は天明年間松江藩士清原太兵衛によって開削されました。これにより松江は洪水・水害の緩和、新田の開発、内海航路として交通・運輸などの面で多大なる恩恵を受けた事は言うまでもありません。
 合同汽船に乗って鮮魚・塩干魚を売られていた恵曇の魚商人さん、大勢の参拝客で賑う佐太神社の「おみさん」参拝など懐かしい思い出がある方もいらっしゃるでしょう。
 ところで本年度の松江市当初予算に「佐陀川遊覧船就航の調査」「佐陀川護岸に桜の植樹」の費用が盛り込まれたそうです。伝えるところ太兵衛翁は『佐陀大社及び佐陀堤防一帯の岸に桜を植える』事を遺言のひとつとして遺したと言います。佐陀川の恩恵を受けてきた我々がその偉業を称えると共に、数百年の時を超えて翁の願いを叶えるということは感慨深いものがあります。
 また、松江市は国際文化観光都市として観光事業に力を注がれていますが、仮に佐陀川遊覧船が就航するとすれば、護岸に植えられる千本桜、宍道湖や恵曇港から望む夕日、
昭和初期の合同汽船 佐太神社お忌みさん参拝の様子
昭和初期の合同汽船
佐太神社お忌みさん参拝の様子
手付かずの自然が残る宍道湖河口付近の葦の群生地、荘厳な大社造り三殿が立ち並び特筆すべき由緒と歴史を持つ出雲二ノ宮の佐太神社などの観光資源や、全国ブランド『恵曇の塩干魚』や鮮魚、豊かな海・山・里の新鮮な食材、それらを使用した加工食品などの特産品が結びつき、他の観光地と差別化できるのではないかと期待しています。 
(石橋 淳一)
TOWN REPORTER
◆レポーターコラム 佐陀川の新たな恵み
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