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市報松江 2006.7
松江の皆さんこんにちは

小幡真也さん
小幡おばた 真也しんや

松江市出身。松江北高卒、1979年九州大学大学院修士建築学専攻修了。現在、三井不動産株式会社建設企画部勤務(東京都中央区)。千葉県浦安市在住。
 松江から山口までの国道9号線、小さな旅の話である。
 この原稿の締め切り直前に母の訃報が入り、そして葬儀等を終えた時、真の悲しみ、脱力モードが始まった。
 この様子を見かねたのか、父母(父は7年前に他界)を偲んで、思い出の場所を回ってみようよと妻が提案してくれ、即実行に移した。
 私は松江で生まれ育ったが、父の転勤により7歳から12歳までの5年間は山口市で暮らした。ここを外すわけにはいかない。そこで、レンタカーを確保し、松江では堀川遊覧と幼い頃両親と海水浴に行った島根半島を回り、玉造温泉を経由し9号線で山口まで走る行程とした。
 山口では、盆地の東側の山裾にある古熊神社の近くに住んでいた。今回は、ここと大殿小学校(卒業校)を中心とした当時の生活圏を再訪した。
 小学校や隣接の一の坂川や龍福寺界隈の景観は、当時の仲間との思い出や両親と過ごす時間が長かった年代の記憶を蘇らせてくれる。
 次に、古熊神社に詣でた時に見かけた宮司さんは、確か幼なじみ2人兄弟のお兄さんのはず。声をかけてみると、すかさず「しんちゃん?」と返ってくる。40年ぶりの再会。
 また、狭い道の車の離合で何度も道を譲ってくれたり、若者が道案内の声をかけてくれたこと等、人の優しさに敏感となっている自分に驚く。
 仕事にかまけて、前ばかりを見過ぎていたのではないか。故郷、思い出、感謝・・・・・・重要なことを置き忘れていたのではないのか。こんなことに気付かされる。これがこの旅で両親から届けられたメッセージと思える。
 そして今、人生の価値軸を少しずらしてみたいと考え始めている。
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