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国際交差点vol.15

国旗

フランス共和国の成立の日、7月14日

イザベル・ムーラン(写真)国際交流員 イザベル・ムーラン

フランス国民祭での航空ショー
フランス国民祭での航空ショー
 フランスでは、7月は学生が喜ぶ2カ月もの長い夏休みが始まる時期です。そしてフランス共和国の成立を祝う国の一番大事な祝日がある月でもあります。その7月14日は1789年のバスチーユ監獄襲撃に由来すると思われがちですが、実際にフランス共和国の成立の起源となっているのは1790年7月14日だとも言われています。1789年に形成された各地方の連盟の代表は1790年に選ばれ、全国連盟祭(建国記念日とも呼ばれる)が1790年7月14日に行われたからです。
 それでは、なぜバスチーユ監獄襲撃のイメージが一番強いかと言うと、バスチーユ監獄は絶対君主制を象徴する建物だからです。1789年7月14日にパリ市民はこの中世の監獄を滅ぼし、表現の自由などを手に入れ、君主制を終わらせ新しい制度を成立しようとしました。その後、バスチーユ監獄は解体され現在のバスチーユ広場になりました。1880年に公式にフランス国民祭が7月14日になり、共和国の成立と人権宣言の象徴となりました。
 毎年、大統領が政治や経済、社会などの課題・問題について答える日にもなっており、大統領のスピーチは注目されています。午前中には軍事パレードが開催されますが、フランスの軍隊だけでなく、他国の軍隊も参加することがあります。例えば2014年には第一次世界大戦の開戦から100年だったため、80カ国もの軍隊がパレードに参加しました。しかし、一般人が最も楽しみにしているのはエッフェル塔の花火大会とその下で行う人気歌手のライブだと思います。エッフェル塔の花火大会は印象的でとても人気がありますが、各地でも花火が上げられ、大勢の人が友達や家族と一緒に見に行きます。フランスでは、夏時間で暗くなるのが遅いため花火は夜10時ごろに上がります。花火が終わった後も朝まで爆竹で遊んでいる若者もたくさんいて、眠れないと不満の声が毎年上がります。それでも私にとっては、家族や友人と一緒に過ごす楽しい一日で一番記憶に残る日です。

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