シリーズ「松江の匠」

シリーズ「松江の匠」
市は長年にわたり地域産業の発展に貢献した技能者を表彰しています。
令和2年度 松江市手作り産業優良技能者表彰
No.3 袖本 富雄(そでもと とみお)
有限会社 風流堂(寺町)(奨励賞受賞)推薦団体:松江菓子協会
「お茶の時間」は松江人にとって大切な時間です。
「松江の人々は和菓子に昔から親しんでいるから、妥協は許されない。
だからこそチャレンジを続け、オリジナリティを追求し、飽きられないようにしなければならない」と
明治23年創業の風流堂で上生菓子を担当する袖本さんは語ります。
「入社当初は、和菓子を作りたいという思いではなく、働くことしか考えていなかった」
和菓子作りの楽しさを感じ始めたのは働き始めて3年目。
「製造工程を一つ一つ踏み、和菓子作り独特の計り方や言い回しを覚え、
2級技能士を取ったころ、自分ならこんな風に作りたいという思いが出てきた」
そこから日々技術の研磨に励み、3年前から上生菓子を担当し、毎日150~200個の和菓子を手作りしています。
「和菓子は四季を少し先取りする。毎月2回ずつ新メニューを提供するが、
考案の際はまず季節に応じた雰囲気を決め、色合いを大事にする。
基本は先に菓銘を考え、材料を変えることで自分らしさを出すようにしている」。
菓銘とは上生菓子の名前であり、短歌や俳句・花鳥風月などから由来します。
菓銘から季節の風情を楽しむことができるため、職人さんの伝えたい意図が作品と共に見えてきます。
袖本さんの作品は、朗らかで親しみやすい袖本さんの人柄がそのまま映し出され、
優しい色合いと細やかな技が小さなお菓子の上で表現されています。
「同じ職人の先輩や仲間たちの技術を見ると大いに刺激になる。
そこから自分だったらどうするかを考えると、創作意欲が湧いてくる」
これからも袖本さんのオリジナリティを探求する意欲が上生菓子に表現され、
松江の茶の湯文化に刻まれていきます。
(袖本さんの作品の数々の写真)
【問い合わせ】まつえ産業支援センター 電話:60-7101
このページの先頭へ戻る