私は松江にIターンして丸4年になります。松江に来るきっかけは、農業研修でしたが、松江で出会った人との交流から体にいいもの、環境にいいこととは何だろうと考える機会がたくさんありました。これが今の自分の暮らしや仕事に繋がっていると感じています。現在は、このことを生業に生かしていくために、できることから少しずつ、野菜作りを通して実現させていこうと思っています。
その根本が、「ほんもの」の野菜作りです。私が考える「ほんもの」の野菜とは、自然界に存在する微生物や有機物を活用し、太陽の恵みをたくさん受けてできたものです。また地域資源のひとつである竹を粉砕してできる竹パウダーを使った栽培を試みて、毎年自然に生える竹が農業資材として活用できないかと考えています。可能な限りその土地にある資源を活用して、すべて天然の素材からなる環境で出来た「ほんもの」の野菜作りを目指しています。
〝身体は食べたものでできている〟。この言葉との出会いが、私自身の口にするものを考える大きなきっかけになりました。体にいいものを求める人の意識もここにあるんだなと感じたからこそ今の自分の取り組みに繋がっています。松江での出会いが私の財産でもあり、松江で豊かな暮らしをしていきたいと思う新たなきっかけになっていると改めて感じました。
今後は、松江に根付いてその暮らしにあったものを取り入れて、野菜作りだけでなく、季節の手仕事などにも取り組み、体や環境によい暮らしをすると共に共感してくださる人を増やす活動にも取り組みたいと思っています。まだまだ経験も知識も未熟ですが、松江での生活がもっと豊かになる仕事を目指すと共に、そんな松江の魅力を広く発信していこうと思います。
〈竹パウダーを
回収しているところ〉