認知症高齢者が行方不明になった場合に、早期発見、保護につなげようと、徘徊を想定した市内初の模擬訓練が平成21年12月7日、雑賀地区で行われました。
雑賀地区では、昨年1月に「認知症になっても安心して暮せる地域づくり」をめざして認知症見守りネットワーク「ほっとさいか」(福井邦憲会長、会員120人)を結成し、そのメンバーが中心となって、地域包括支援センターやケアセンター咲花のケアマネジャー等が協力をして実施されました。模擬訓練は事前に周知し、「おばあさんが外出したまま戻らなくなった」という設定で午前10時に開始され、認知症のお年寄り「雑賀トメさん」役のケアマネジャー3人が地区内を歩き始めました。6つの班で構成されている「ほっとさいか」会員は、緊急連絡網で「雑賀トメさん」の服装等の特徴を確認し、約1時間地区内を捜索しました。
午後の研修会では、お年寄りを発見した時の声かけの仕方について「いいお天気ですね等、できるだけ自然な形での声かけが大切」「後ろから声をかけない」「やはり笑顔が大切」という意見が出され、今後とも模擬訓練や研修の積み重ねをすることが見守りネットワークの強化に繋がるということが確認されました。
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