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市報松江 2012.12
コラム 神国の首都

 サンタクロースさんが張り切る時季になりました。 サンタさんと言えばプレゼントですよね。 ところが、 「サンタさんが来なくなる年齢」 までプレゼントしてはならない物があるってご存じですか?サンタさんが来ないとは、正体が分かった、つまり空想の世界と現実とが区別できるようになった年齢というわけです。なぞなぞのようですが、その品物とはケータイ(インターネット機能付き)、スマホのことなのです。
 意外か、納得か、意見は分かれましょうが、 物心がつかないころからケータイを与えた挙げ句の出来事を紹介します。
 ケース1、ゲーム漬けの高校生。親がケータイを取り上げると、家中のナイフ、包丁を台所の食卓にずらりと並べる。油をまく。窓を開けて外に向かって大声で 「ケータイ返せ」と叫び続ける。
 ケース2、ゲームにはまりメディア接触が1日15時間、連続40時間のことも。 ゲームに夢中になり月に25万円を使った。高校を中退し、親とけんかが絶えず、ついに家庭は崩壊。
 いかがでしょうか。このようなケースは拾い上げたらきりがなく、どこでも、あなたの家庭で起きても不思議ではないところが問題なのです。あなたなら、どう対応されますか。「専門医に相談するか、矯正施設に入れればいいではないか」 と言われる方、韓国は国を挙げて対応していますが、わが国では残念ながら専門的に対応する所は皆無とはいいませんが、ゼロに等しいありさまなのです。紹介したケースは命の危険さえ伴うため、親はただ頭を抱えるだけというのが実情です。
 防御策はとなると、まずは「サンタさんが来る年齢」 までに親子の触れ合いをできるだけ持つこと。絵本を読む、ぎゅっと抱きしめる、テレビを消して親子の会話を増やす、外遊び、早寝早起き・・・。親に愛されて育つことが第一条件。次のステップが、家族でテレビとの接触時間をコントロールできるようになること。 「サンタが来ない年齢」 になったら、ケータイにフィルタリングをかけ、ゲームなどのルールは自分で決めさせ、破れば1ヵ月禁止などのペナルティを科すなどあの手この手を使って、やっとゲーム漬けにネット依存、ネットの被害者・加害者にさせないことができると思ってください。家庭内問題にとどまらず、不登校、引きこもり、就業者減、 生活保護者増など社会全体に悪影響を及ぼすほどことは深刻なのです。
 クリスマス前になると、にわかサンタさんが急増します。 ちょっと懐に余裕のある団塊世代のサンタさん、甘い顔でお孫さんにケータイやゲーム機をプレゼントするのはご用心、ご用心。これ、自戒を込めての話です。

(瑛)
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