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市報松江 2007.3
 この建物は、松江城のある城山公園の内堀を隔てた東側にある建造物です。
 周辺一帯は、江戸時代に広大な家老屋敷があったところで、朝日家は松平直政に召し抱えられ、のち代々家老となりました。
 朝日丹波郷保さとやすは7歳で家督かとくを継ぎ千石を与えられ、松平家七代藩主治郷はるさと不昧ふまい)の代に藩主を後見しながら御立派おたてはの改革を行いました。
 朝日家の家老屋敷は明治以降民地になり変遷が著しい中で、道路に面した長屋だけが奇跡的に残されてきました。
 長屋は入母屋いりもや造り、木造平屋建て、桟瓦葺さんがわらぶき桁行けたゆき30.74m、梁間はりま5.17mあります。ひさしが東部と南部にありましたが長さは不明です。
 内部の間取りや玄関など一部改造された部分もありますが、柱、梁など主な構造部材は大半が当初のものです。
 松江市内に残る江戸時代の武家屋敷としては、小泉八雲旧居や武家屋敷など極めて少ない中で、唯一現存する家老屋敷の長屋として貴重な建造物であるばかりでなく、松江城や塩見縄手一帯の江戸時代の景観を後世に伝える上でも欠かすことの出来ない建造物です。
 この建物は今後「松江市歴史資料館(仮称)」の敷地内の施設として解体調査のうえ、復元修理工事を行い、内部を活用するよう考えています。
 (平成18年11月1日付で松江市指定文化財になりました。)
写真
松江藩家老朝日家長屋
みんなの文化財
松江藩家老朝日家長屋
松江市殿町
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