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市報松江 2008.3
人権特集
『差別のない明るい社会をつくるために』
〜歴史の学び直しから始めましょう〜

<問い合わせ> 教育委員会 人権同和教育課 TEL55−5426



(写真掲載 佐太小学校の公開授業)
 今、子どもたちが学校で学んでいる「同和問題の歴史」が、以前と大きく変わっていることをご存じですか。近年、歴史研究が進み、その成果を受けて、学校で使われている教科書の記述内容が見直されてきたのです。
 私たちは、同和問題について考えるとき、過去に得た情報が大きく影響し、差別や偏見につながる誤ったイメージを持ってしまうことがあります。同和問題を一日も早く解決するためには、「同和問題の歴史」を正しく学ぶことも大切です。
 子どもたちが学んでいる「同和問題の歴史」を学び直して、差別や偏見のない明るく住みよいまちづくりを実現しましょう。


消えた「士農工商(しのうこうしょう)」
江戸時代に「士農工商」の身分制度を幕府が定めた事実は、資料等から見つかっておらず、今の教科書には「士農工商」という記述はありません。もともと、「士農工商」は中国から伝わってきた言葉で、「すべての人たち」という意味で使われていました。江戸時代の身分は、武士・百姓・町人・差別された人たちなどで構成されていました。また、百姓と町人の間には身分の上下関係はなかったことも分かってきました。
百姓は、農業をしている人たち(農民)だけでなく、林業・漁業を営んだ人たちも含まれていました。江戸時代は、武士以外は住む場所によって身分が決まっていました。村に住む人は百姓、町に住む人は町人とされました。
民衆の不満をそらすために差別された人たちの身分をつくったことが、以前の教科書には記述されていました。(イメージ図)これも、幕府が定めた事実は見つかっておらず、今の教科書にはありません。江戸時代以前からの差別意識が民衆に広まり、差別された人たちは、しだいに社会から排除されていきました。江戸時代の支配者は、こうした民衆の差別意識を利用して、差別された人たちの身分を制度として確立していったと考えられます。

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