| 市報松江12月号目次 |
市報松江 2009.12
松江の皆さんこんにちは
吉儀 宏(よしぎひろし)
島大附中、松高入学・北高卒、順天堂大学大学院修了。
現在、順天堂大学教授・スポーツ科学科長、日本陸上競技連盟理事、同競技運営委員長、関東学生陸上競技連盟副会長。習志野市在住。
 正確には、すぐ隣の揖屋なのですが、故郷は?と問われると「松江」と答えてしまいます。
 最も多感な中学・高校時代、起きているほとんどの時間を松江で過ごしましたし、高校で見染めた松江の娘と今も一緒に暮しているのですから。
 通っていた中学校は月照寺近くの大学の中にあり、一本早い汽車に乗り遅れた時は仕方なく北松江行のバスに乗りましたが、それ以外は歩きました。バス代はちゃんともらっていたのですが、松江駅二階食堂の一杯15円のかけうどんのとりこになってしまい、定期券代でうどんを食べていたというのが、歩いた理由です。
 伊勢宮の怪しげな裏通りを抜けて売布めふ神社の脇を通り、川の南側を進んで合同汽船乗り場を見ながら大橋を渡ります。京店、茶町の商店街を眺めながら、突き当たった家の暗いトンネルのような抜け道から、人ひとりが通れる危なっかしい橋を渡って中原に入り、阿羅波比あらわい神社の境内から大学の構内にたどり着きます。道草は当たり前で、時々違うルートも通りましたが、大橋南詰の合同汽船の前だけは必ず通りました。
 幼いころ、里帰りする母にくっついて大根島に渡り、皆にホンソしてもらった懐かしい旅の思い出は、いつもこの船着場から始まっていたからです。
 あれからもう50年が過ぎました。主に陸上競技の仕事で年に何度も松江に帰ります。時間的には出雲空港の方が早いのですが、私は努めて米子を使うことにしています。松江に行く途中、車があの懐かしい大根島を通ってくれるからです。
 牡丹園を過ぎて、母の里があった入江に入り、あのころと同じ家並みが見え隠れするあたりでは、なぜか胸がキューンとなり、崩れてしまった桟橋を見るとウルウルして来て困ります。
 間違いなく松江は私の心の故郷です。
「東京松江会」への参加者を募集しています。関東地方在住の方でご紹介いただける方はご連絡ください。
〒160-0023 新宿区西新宿7-16-6 森正ビル(株)ハウジングエージェンシー内 東京松江会事務局
TEL03-3361-4094 FAX03-3361-2852
| 市報松江12月号目次 |