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市報松江 2010.2
いいとこみつけた
 神々のふるさとと言われ、祭りごとが多い島根半島。なかでも千酌の人たちは「とんどさんが半島一の大きさ」と自慢します。
 正月に行われるとんどさんは子どもの祭りとされ、しめ飾りなどの回収やお世話は子どもたちの役割。門松、お札、書初めで書いたものを持ち寄り、たき火にあたれば無病息災でこの年を過ごせると言い伝えられています。
 歳徳神としとくじん(1年の福を祭る神)を祭り、爾佐にさ神社の氏子の中から順番に13人がお世話するのが慣わしとなっています。
 美保椿が咲き、諸手船神事が盛大に行われる12月3日ごろ、千酌ではわら集めの放送が響き渡ります。とんどさんの準備のスタートです。
 そして迎えたお正月。
 3日は神輿みこしが町内を練り歩きます。酒やつまみを持って振る舞い、酒10本くらい飲み回す豪快なものです。
千酌のとんどさん
レポーター 松本さなえ  4日は公民館で左義長の袋作り。子どもから大人まで色紙で作り、中に正月の裏白などを入れてとんどに飾ります。潮風に揺れる左義長袋の美しいこと。
 6日がとんど建てで、朝6時ごろから祷屋とうやを中心に皆で取り掛かります。熟年の知恵が発揮され、若者たちが「すごい!」と感動するほど大きなとんどが完成します。
 そして、歳徳神にお参りで、子どもたちがお神酒と洗い米を振る舞います。「どこの子どもかいねー。はい、お賽銭さいせんだよ。」地域の人たちとの温かい触れ合いに加え、お賽銭はお年玉としてもらえるとあって、子どもたちは笑顔、また笑顔です。
 いよいよ最終日(7日)、朝6時に種火から火をおこし点火!大きな炎が日本海の波の音と風と・・・空を焦がし人々は真っ赤に顔を染めてお餅を焼いたり、神木の焼けた松を取り合い、1年間の無病息災を祈ります。
photo
とんど焼き(撮影:倉田十五)
 祭りの後、次の祷屋の引継ぎが行われます。とんどさんの当番をするとみんなの団結が生まれます。関乃五本松節あり安来節ありで、私もアカペラで1曲披露しました。
 若いころは、神さんは本当に守ってくれるかしら?面倒くさいな、と思っていましたが、年を重ねていくと祭りごとも面白い!はるか昔から今へ伝えられる伝統文化の継承に人間のすごさを感じます。
 大阪からIターンした友人は、「大きなとんどの火をはじめてみて、松江にきて良かった!」と言ってくれました。
 「浜とんど
     松竹梅の音がする」
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