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市報松江 2012.3
松江考古学120年のあゆみ 松江市での考古学のはじまり

 島根県内での考古学研究は、1887(明治20)年にイギリス人のガウランドが来県し、大念寺古墳(出雲市)などの実測調査をしたのが始まりとされています。
 1892〜1940年ごろに松江市域発見の出土品が東京帝室博物館(現東京国立博物館)に収蔵されました。その最初の事例は、1892(明治25)年に八雲町の岩屋口横穴墓よこあなぼ群で発見された須恵器で、これが松江考古学のはじまりです。
 その後も、岩屋後いわやあと古墳(大草町)の人物埴輪、古天神ふるてんじん古墳(大草町)の大刀・鏡・須恵器、亀田かめだ横穴墓(島根町)の勾玉まがたま・須恵器、牛切会場うしきりかいじょう古墳(西谷町)の須恵器などが帝室博物館に収蔵され、その遺物が現存します。
 松江市は、古墳時代の終わりころから現在まで、出雲地域の政治的な中心が置かれた場所であり、山陰地方でも有数の遺跡密集地です。約120前から始まった考古学的な調査によって、その後も多くの遺跡や遺物が発見され、地下に埋もれた松江の歴史が解明されてきました。
 『松江市史』「考古資料」(約840ページ)は、松江考古学120年の集大成です。約300の主要遺跡や旧東京帝室博物館収蔵資料〈松江市域発見分〉などを紹介します。
(当時の新聞記事を松江市ホームページ〔松江市史通信〕に掲載しています)

東京帝室博物館(現東京国立博物館)