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市報松江 2013.3
出雲玉作資料館その3
『出雲国風土記』の「 玉作山たまつくりやま」 と碧玉へきぎょく
 昨年は 『古事記』 完成1300年目の年としてにぎわいました。 今年は、 奈良に都を移して間もない和銅6 (713) 年、 元明天皇が国内の実情把握のため 「風土記編さんみことのり」 を発して1300年目の年に当たります。 和銅6年は、 詔を受けて風土記編纂の国家的プロジェクトが稼働した記念すべき年で、 それから20年後に 『出雲国風土記』 が完成しました。
 その 『風土記』には、玉湯町内の玉作にかかわる名称が各所にみられます。 例えば 「玉作山」 です。これは現在の花仙山かせんざん(標高約200m)で、古名が示すように玉材を産出する山として認識されていたことを示しています。 花仙山には、 1400万年前の火山活動によって安山岩の隙間に染み込んだ石英が結晶化し、青色や赤色に化学変化した「瑪瑙 (めのう)」の鉱脈があります。
松江市立出雲玉作資料館
松江市玉湯町玉造99-3 電話0852-62-1040
開館時間 9時〜17時 (入館は16時30分まで) 
休館日 毎週月曜日 祝日の翌日
入館料 一般 200円 大学・高校生100円 中学・小学生30円
松江市民は入館無料  そのうち 「碧玉」 と表現される 「青瑪瑙」 は、 別名を 「出雲石」 と呼ばれるほど独特の色を示す玉材です。
 町内の玉作跡で碧玉を使用した最古の例は、 玉作湯神社境内の弥生時代末 (3世紀中ごろ) に属す宮ノ上みやのかみ地区の玉作跡です。 ここが出雲玉作発祥の地であると考えられ、 当初から花仙山産の碧玉が使用されている事実は、 それが出雲玉作成立に不可欠なものであったことをうかがわせます。

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