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まちを歩いていると、単純に遊ぶ所が少ないなぁと思う。

僕の会社の近所の子は、(ナイショだけれど)夕方学校が終わるとよく会社に遊びに来る。最初のころは『職場に遊びに来るなんて…』と、ビックリしたが、ガレージにセグウェイやゴーカートがあれば気にもなるだろう。そうして何回か遊びに来てはガレージでの工作を手伝ってくれた。僕の仕事は『てご屋』という便利屋なので、網戸の張り替えから家のリフォームまで何でもやる。

今回は木材を使って棚を作っていた。『いい?ノコギリの使い方はね…』と、教えていくうちにドンドン上手になる…すごい。そうして仲良くなるにつれ、近況を話してくれた。「最近何も面白くないんだ」『まぁ遊ぶとこ少ないもんね~』「だから島根は人が少ないんだよ!」なんてことを言うんだ。ビックリした。『面白い事なら、こんなイベントやあんなお祭りもたくさんあるよ~』と言うと、松江水郷祭くらいしか知らないそうだ。でも確かに僕もそうだった。たくさんお祭りには参加してみたいし、何より夢は「お祭り男」になることだった。去年の暮れごろには諦めたが、お祭りが大好きで仕方ない少年だったのだ。その少年も公民館祭りくらいしか知らなかったのだから無理もない。

そうした状況を考えると、自分たちのまちの事をここまで知らないのは、学校やクラブ活動以外にコミュニティがないからでは?知るきっかけや方法が分からないから、当然選択肢も乏しい。選択肢を増やすために子どものための遊びの総合ステーション的なものがあってもいい。そうすれば、自然と若者の情報交換の場になるし、発展の足掛かりにもなりそうだ。

昔の(心が)豊かな日本を取り戻すためには、純粋な子どものことを考えることが最大の希望であり課題でもあるのではないだろうか。

タウンレポーターコラム
「お祭り男」[古志原]岩﨑 辰海さん
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